文化庁と消防庁は26日の「文化財防火デー」に、全国で文化財防火活動を展開する。文化財を火災や災害から守るため、消防や教育分野の関係者が地域住民との訓練などを通じ連携体制を強化する。
1949年1月26日に法隆寺金堂(奈良県斑鳩町)の壁画が火災で焼損したのを受け、両庁が同日を文化財防火デーに定めた。毎年同日前後に、火災や震災などの災害から守るための防災活動や広報・啓発活動を実施。訓練だけでなく、文化財に指定される建造物への立ち入り検査なども実施。「伝統的建造物群保存地区」などの周辺住民への防火・防災指導も行う。
68回目となる今年の文化財防火デーでは、旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮、東京都港区)と瑞龍寺(富山県高岡市)で行われる消防訓練の様子を両庁の幹部が視察する。1日時点で国宝指定の建造物は228件(291棟)、重要文化財は2530件(5253棟)に上る。
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