2022年1月21日金曜日

【個性豊かな作品ぞろい】第12回高校生の建築甲子園、優勝は舞鶴高専

優勝した舞鶴高専の作品(士会連合会ホームページから)
  日本建築士会連合会(士会連合会、近角真一会長)は、各都道府県建築士会との共催による第12回高校生の「建築甲子園」の審査結果を発表した。舞鶴工業高等専門学校の「融解と浸透」が優勝作品に選ばれた。

 建築教育課程のある工業高校や高校、高専の学生によるチームが対象。今回は「地域のくらし-これからの地区センター」をテーマに設定。審査委員会(委員長・片山和俊東京芸術大学名誉教授)が審査した。

 舞鶴工業高専のチームは、京都府福知山市の住宅地を対象に、空き家を活用して地区センターを整備するアイデアを提案。道路側の壁を耐震上影響がない範囲で取り払い、ガラスなどをはめ込むことで道路側からにぎわいなどが見えるようにするなど工夫を凝らした。片山委員長は「平凡な郊外の町中にある住民間のコミュニケーションの在り方と建築の関係が、細やかな観察と確かな構成に基づき姿を見せ、しかもそれが個性豊かに表現されている」と講評した。

 優勝以外のベスト8に選ばれた作品は次の通り。△学校名=テーマ。

 準優勝:明石工業高等専門学校=水紋~響き重なるコミュニティの雫~

 教育・事業本委員長特別賞:新潟県立新津工業高校=SENZIEの森(忘れられた暮らしのあり方 先人たちが創ってきた暮らしの知恵と文化)

 審査委員長特別賞:青森県立八戸工業高校=伝統をのせた舟は時を流れて

 青年委員長特別賞:富山県立富山工業高校=未来を創る~減築で生まれるセントラルパーク~

 女性委員長特別賞:香川県立高松工芸高校=風が流れ、文化の流れを受け継ぐ

 入賞:堺市立堺高校=生野区 未来を創造できる地区センター「IKUNOMIRAI」△佐賀県立嬉野高校塩田校舎=ときノ廊下 古き建物と新しき建物の融合。

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