2022年1月18日火曜日

【記者手帖】就活生の本音

 昨年末、大学時代の友人と久々に会った。話題は仕事の話がほとんど。学生の就職活動も支援している大手人材会社に勤めていると知り、業界の人気、不人気を聞いてみた◆友人によるとIT業界が圧倒的に人気という。続いてメーカー、商社、金融…。建設業は話題にすらならない。工業高校や工学部卒の学生は機械や自動車の大手メーカーに集まるのが実情だ。女子学生の多くは金融業界に流れるとも教えてくれた。不人気の理由は3K(きつい・汚い・危険)の印象が強いからだ。さらには給料が安い、休暇が少ない、かっこ悪いが加わった「6K」なる言葉まであるらしい◆休日に建築学部の学生と面談があるというので同席させてもらった。「建築は好きだけど仕事にしたくないです。嫌いになりそうだから」。なるほど、かつて工事会社にいた身として思い当たる節がある。そんな彼もメーカー志望だ◆ある業界団体会長から「ぜひ学生へのアピールも」と言われ専門紙記者の役割を再認識した。建設好き学生が業界に一歩踏み出してくれるにはどうすればいいのか--。学生を意識した記事を心掛けてみよう。(駿)

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