2022年1月17日月曜日

【モビリティエンタメの聖地に】現広島FMP開発事業用地利活用次期運営、事業予定者にトムスグループ

施設の完成イメージ(報道発表資料から)

  広島県は「現広島FMP開発事業用地(広島市西区観音新町)の利活用に係る次期運営事業」の予定者に、トムス(代表企業、東京都世田谷区、谷本勲代表取締役社長)と広島トヨペットで構成するグループを選定した。

 同グループは「ひろしまモビリティゲート~アジア圏随一のモビリティ・エンターテインメントの聖地」をコンセプトに、屋内での電気自動車(EV)カートレースや球体スクリーンによるVR(仮想現実)コンテンツ、フォーミュラーカレッジといったモビリティを中心に体験提供を行う。次世代モビリティの実証実験など最先端モビリティ研究にも活用できるプランを提案している。

 現広島FMP開発事業用地の利活用については、昨年7月に公募型プロポーザルで事業提案を公募。3グループから提案された事業計画などを選定委員会で審査し選定した。次点事業予定者は「海マチみらいグループ」(構成員はみどりホールディングス〈代表企業〉、マリーナホッププロパティ、第一ビルサービス、広島まちづくりファンド)。

 事業予定者の「ひろしまモビリティゲート(仮称)」は、「アジア圏随一の“モビリティ・エンターテインメントの聖地”」をコンセプトに、屋内でのEVカートレースなどモビリティを中心とした体験の提供、カーディーラー・飲食店などのテナントの導入、アウトドアアクティビティで活用できる緑地の設置、野外イベントの実施により、新たな観光名所として、国内外から観光客を呼び込み、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)や次世代モビリティの実証実験など最先端のモビリティ研究にも活用する。

 施設計画では、対象用地10万5446平方メートルを一体的に利用。中央・東(自然、環境との調和)・西(触れる、選ぶ、買う)・北(リアルなモビリティ体験)の四つのエリアに区分。中央エリアにA棟(最先端の体験型エンターテインメント)、B棟(最先端のモビリティ研究サービス)を建設。A棟にEVカートコース・シミュレーターエリア・VRエリア(巨大VR体験)・テナント・飲食・ショップなど、B棟にはテナント・飲食・ショップ・最新技術研究・プロガレージ(ワークショップ、レーシングカー整備)などを配置する。

 東エリアにはレストラン・カフェ・グランピング・バーベキューサイト・遊歩道、モビリティ棟の西エリアには自動車ディーラー・二輪車ディーラー・カスタムショップ・イベント会場などを配置する。北エリアには多目的サーキット広場・ガレージ棟を設け、新車中古車の試乗・最先端実験などを行う。賃貸契約期間は31年、概算事業費は96億9966万3000円と試算、年間200万人超の集客を見込む。

0 コメント :

コメントを投稿