2022年1月31日月曜日

【総建設費4000億円】東京メトロ、有楽町線と南北線の延伸事業申請

  東京メトロは28日、有楽町線延伸(豊洲~住吉間)と南北線延伸(品川~白金高輪間)のプロジェクト2件で、鉄道事業許可を国土交通大臣に申請した。

 建設費は有楽町線延伸(4・8キロ)が約2690億円、南北線延伸(2・5キロ)は約1310億円。ともに2030年代半ばを開業目標とする。交通政策審議会(交政審、国交相の諮問機関)の昨年7月の答申で早期事業化を促した2路線の延伸事業が始動する。

 有楽町線延伸の沿線地域は、国と東京都が特定都市再生緊急整備地域や国際戦略総合特区の「アジアヘッドクォーター特区」に位置付け、ここ数年多くの再開発が進んでいる。延伸路線は臨海地域と都区部東部の観光拠点などとのアクセス利便性の向上などが期待され、東西線の混雑緩和にも寄与する。

 南北線延伸の周辺地域である品川駅周辺では、リニア中央新幹線の整備を契機に広域的な交通結節点となり、新たな国際競争力強化の拠点として、多様な機能が集積する再開発エリアとなっている。延伸路線は品川駅でJR東日本の主要幹線、羽田空港に連絡する京急線、JR東海の東海道新幹線と接続。六本木や赤坂など都心部へのアクセス利便性を一層高める。

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