2022年1月18日火曜日

【回転窓】中身が大切なのでは…

  第208通常国会が17日に召集された。夏に参院選を控えていることもあり、政府・与党は提出法案を絞りつつ岸田内閣が力を注ぐ経済安全保障や子ども政策を推し進め、実績を足掛かりに選挙戦へ臨む算段だ▼コロナ禍に見舞われてから2年余り。ワクチン接種が普及しようやく前に進めると思いきや、変異株「オミクロン株」の感染が急拡大。かつての日常を取り戻すことがなかなかできない。出口はいずれ訪れるだろうが、その時世の中は一体どうなっているのか▼山積する課題への対応策をしっかりと議論し進むべき方向を指し示すのが国会と思う。ここ数年、論点をすり替え質問に正面から答えない姿勢が目立っていたが、久々の首相交代は国会のありようを変えるきっかけになるのか▼「成長と配分の好循環」を訴える岸田首相。柱の一つになるのが賃金水準の引き上げで、公共調達でも総合評価方式の入札契約手続きで賃上げに積極的な企業を優遇しようとしている▼景気が良くなるのはもちろん歓迎なのだが、官邸の動きが急すぎる感は否めない。制度先行で中身の議論は二の次。そんなことがないように願いたい。

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