海のごみを拾うためにダイビング資格の取得を目指す子どもが、支援を募るクラウドファンディングを行っている。SDGs(持続可能な開発目標)普及に取り組む渋谷区SDGs協会(鈴木大輔代表理事)のキッズ・アンバサダー、いろはさんとさくとさんだ▼「たくさんの人に環境問題に興味を持ってもらって、きれいな海を取り戻したい」。そう訴えて開始早々に目標金額を達成。仲間を増やそうと第2目標である支援者100人に向けて挑戦を続けている▼大企業によるSDGsへの動きは活発化しているが、市民レベルは発展途上の段階。子どもたちの発信は大きなエンジンになる▼国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、持続可能な社会の構築に向けた物事の捉え方や教育の方向性を提示している。関係性の理解力や複数の未来の姿を理解して評価する力、批判的思考などを獲得すべき資質に挙げた▼「僕たちがどれだけ拾っても海洋ごみが無くならないことは知っている」。いろはさんら2人の言葉だ。難しさを理解し、前進しようとしている。子どもの視点は純粋かつ冷静だ。社会を動かす大人が学ぶべき点は多い。
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