2022年1月26日水曜日

【外環道都内区間、シールド機再始動へ】東日本高速会社ら、外環道のシールド掘進再開へ

東日本高速道路会社らは住民の現地視察会も検討する
(東名側の本線シールドトンネル、21年12月16日撮影)

  地表面陥没などが発生した東京外かく環状道路(外環道、関越~東名)のシールドトンネル工事について、東日本、中日本の両高速道路会社と関東地方整備局は、陥没後に停止したシールドマシン7機のうち、大泉側本線と大泉JCTランプのシールドマシン3機の掘進作業を順次再開する。23日に東京都練馬区で開いた住民説明会で明らかにした。地域の安全・安心策などの準備を整え、まずは事業用地内で掘進を始める。

 東日本高速道路関東支社、中日本高速道路東京支社、関東整備局の3者は昨年12月に「大泉側本線シールド・大泉JCTランプシールド」「中央JCTランプシールド」の再発防止対策と地域の安全・安心を高める取り組みをまとめた。これを踏まえ大泉側の本線シールド2機とJCTランプシールド1機について、再発防止対策や今後の対応の調整が整ったシールドマシンから掘進作業を順次再開。まずは大泉JCT(練馬区)の事業用地(事業者所有の土地)内で掘り進め、再発防止対策を確認する。添加材の調整をより円滑に実施するため、4カ所(練馬区2、杉並区1、武蔵野市1)で追加ボーリングも行う。

 今後、2月1日まで大泉シールド工事周辺(練馬区、杉並区、武蔵野市)の住民向け説明会を計6回開く。今月26、29日には三鷹市で中央JCTランプシールド工事周辺(三鷹市、世田谷区)の説明会を開き、シールド2機の掘進を再開する考えを明らかにするとみられる。地表面陥没などが発生した東名側の本線シールド工事周辺(調布市)は損害補償や地盤補修を最優先に取り組んでおり、シールド2機の掘進再開のめどは立っていない。

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