2022年1月21日金曜日

【墜落・転落災害が最多】21年の労災発生状況、建設業の死傷者1172人増

  厚生労働省が20日発表した2021年(1~12月)の労働災害発生状況調査(速報)によると、建設業の死傷者数(休業4日以上)は前年と比べ1172人多い1万4856人だった。

 死亡者数も34人多い274人。死亡者数の業種別割合では建設業が最大の35・2%を占め、依然として高い傾向が続いている。調査結果は1月7日時点での報告に基づき集計した。

 建設業の死傷者数を事故の型別に見ると、「墜落・転落」が4518人(前年比129人増)と最も多い。次いで「はさまれ・巻き込まれ」1549人(13人増)、「転倒」1519人(9人減)、「飛来・落下」1254人(4人減)、「切れ・こすれ」1248人(73人増)の順に続く。

 死亡者数の事故型別内訳は「墜落・転落」が104人(19人増)と最多。次いで「はさまれ・巻き込まれ」29人(4人増)、「崩壊・倒壊」28人(2人増)、「交通事故(道路)」24人(15人減)、「激突され」21人(7人増)の順となった。

 建設業を含む全産業の死傷者数は前年より2万0689人多い13万5358人。死亡者数は61人少ない779人だった。

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