2022年4月27日水曜日

竹中工務店ら/愛媛県内子町にバイオマス発電所建設、10月発電開始へ

 竹中工務店は26日、内藤鋼業(愛媛県内子町)、サイプレス・スナダヤ(愛媛県西条市)、三洋貿易、大日本コンサルタントと内子町の木材を使うバイオマス発電所を建設すると発表した。5月に着工する「内子龍王バイオマス発電所」は内子1365に設ける。内子町森林組合の未利材を内藤鋼業の木質ペレット工場で発電用原料に加工・生産する。電気出力は330キロワット。発電時の熱も供給する。これで町内の同発電施設は2カ所となる。竹中工務店はプロジェクトマネジメント(PM)を担う。10月の発電開始を目指す。
 新発電所は2007年策定のバイオマスタウン構想を進める同町が支援。事業は21年9月に竹中工務店ら5社が共同出資した「内子龍王バイオマスエネルギー」が行う。地元企業20社や5社らが出資する。
 敷地面積は797平方メートル。平屋181平方メートルの発電所にはサイプレス・スナダヤ(西条市)の直交集成板(CLT)を使う。設計は大日本コンサルタントで、山本建設(内子町)と田丸電気水道設備(同)が施工を担当する。
 年間発電量は約245万キロワット時。一般家庭560世帯分に相当。発電した電力は四国電力へ全量売電する。売電収入は約1億円。
 ドイツ・ブルクハルトの小型高効率木質バイオマス熱電併給装置を2台設置。発電時に発生する熱500キロワットは隣接する内子町龍王公園のホテルとフィットネスクラブに送り、温浴施設やプールの加熱に使う。
 小野植正久町長は「自分で使う電気は自分たちでつくる。エネルギーの地産地消を目指す」、竹中工務店の松崎裕之参与木造・木質建築統括は「中高層建築物の木質化に取り組んできた。バイオマス発電所は初めて。森林再生や林業活性化にも貢献する」と語った。



source https://www.decn.co.jp/?p=142191

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