2022年4月25日月曜日

東京芸大/S・W造の国際交流拠点、前田建設で工事進む

 東京芸術大学上野キャンパス(東京都台東区)で国際交流スペースとなる施設の建設が進んでいる。基本設計を隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)が手掛け、前田建設が実施設計・施工を担当。鉄骨造と木造を組み合わせることで、建物の軽量化や工期短縮、施工時の騒音・振動抑制を図っている。枠組み壁工法(ツーバイシックス工法)の材料同士をビスなどで固定した構造部材「NLT」も床板の一部に採用した。22日に報道向け現場見学会を開いた=写真。
 施設は東京芸大が発注した。建物は地上5階建て延べ約1500平方メートルの規模。1、2階が鉄骨造、3、4階を鉄骨と木造の混構造にし5階を木造でつくる。2021年11月に着工し、22年11月に竣工予定。留学生や学生らが学びながら交流する場となる。
 現場は大学会館の跡地で、周辺では音楽学部を中心に授業を行っている。大学側の騒音などの懸念を踏まえ、前田建設が木造を取り入れることを提案。コンクリート打設などの作業を減らし、工事中の騒音や振動を抑えた。床板を設置してすぐに次の作業に移れるため、工期短縮にもつながっている。
 見学会は長く日本でツーバイ材の普及活動を行っているカナダ林産業審議会(ショーン・ローラー日本代表)が主催した。



source https://www.decn.co.jp/?p=142127

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