中日本高速道路グループの中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(東京都新宿区、森山陽一社長)は、走行するだけで橋梁の伸縮装置の変状を検知する日常点検車両「ROAD CAT」を開発した。安全な点検の実施と定量的な点検結果の取得、路上規制の削減が目的。愛知、岐阜、三重県内の路線で試行導入する。今後、点検結果を蓄積し精度を検証する。
日常点検車両は、車両が伸縮装置を通過する時に発生する音から健全性を計測するシステムと、変状部位を特定するためのシステムで構成する「JI(Joint Inspection)システム」を搭載している。後輪のタイヤ付近に配置した小型マイクロホンで収集した音と計器で車両の振動加速度を計測。健全時のデータと比較し健全度を評価する仕組みだ。
疲労亀裂や劣化の進行で破損した伸縮装置は、交通事故の原因につながる可能性がある。従来は車上からの目視点検や、高速道路の路肩に降りて異常音などを確認する降車点検を行っているが、作業員の安全性確保や聴覚・体感などに頼る定性的な点検となっていることが課題だった。
source https://www.decn.co.jp/?p=142221
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