関西エアポート(山谷佳之社長兼最高経営責任者〈CEO〉)は21日、大規模改修を進めている関西国際空港(大阪府泉佐野市など)の第1ターミナルのうち、今秋の開業に向けて急ピッチで工事が進む国内線エリアを公開した。国内線出発口を1カ所に集約するほか、保安検査場に最新機器を導入。店舗面積は従来の5倍に拡大する。施工は大林組が担当。
同社では2025年大阪・関西万博をにらみ、昨年5月から「T1リノベーション工事」に本格着工。第2ターミナル(T2)を合わせ、国際線の旅客受け入れ能力を年間3000万人から4000万人に引き上げることを目標に改修を始めた。総事業費は約700億円。
改修工事では国内線をターミナル中央部から南側に移転し、国際線を一体的に利用することで国際線の面積を25%拡大。スポットは現行の34カ所から39カ所に増やす。4階の保安検査場を増床し、3階出入国検査を集約。旧国内線エリア付近に商業施設を設けるなど国際線出発エリアの面積を60%増やす。
国内線移転は改修工事の第1弾。既存のチェックインカウンター付近に保安検査場を設置し、南ウイング西側にコンコース(約140メートル)や商業エリア、ラウンジを増築した。商業スペースには飲食4店、物販2店が出店する。一般エリアには5店舗が入るフードコートを新設する。
23年冬に国際線出発の中央エリア、25年春に国際線の保安検査場やラウンジなど主要部分が完成。残りの商業施設は26年秋の工事完了を予定する。工事全体の進捗(しんちょく)率は約36%。今秋開業部分は7割に達する。
大林組工事事務所の清水俊彦所長は「航空機を止めず、旅客との接触事故がないよう作業員に徹底させている。フェーズ4までスパンは長く、これまでの工事の進め方をおさらいしながら工事を進めたい」とした。
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