2022年4月20日水曜日

KDDI、千葉県銚子市ら/洋上風力発電設備、ドローンで高精度点検確認

 KDDIと関連会社KDDIスマートドローン(東京都港区、博野雅文社長)、千葉県銚子市の3者は18日、ドローンを使った洋上風力発電設備の高精度点検の実証実験に成功したと発表した。銚子市の沖合にある洋上風力発電設備を対象にドローンで高精度画像を撮影。損傷状態をAIで分析し、リポートを自動作成した。KDDIでは既に陸上風力発電設備向けのサービスを始めており、今後は洋上風力向けの展開を目指す。
 銚子市の沖合約3キロには、東京電力が設置した「銚子沖洋上風力発電所」(出力2400キロワット、施工・鹿島)がある。この設備を借用し、高精度点検の実証実験を実施した。特に自動飛行で船舶に離着陸することに成功。洋上でも地上と同様の点検が可能になる。
 画像解析ではKDDIの持つ画像解析技術を活用し、4方向から撮影した風車のブレード画像をAIが自動で解析。損傷箇所を抽出した。写真を含めた報告書を自動作成するなど、大幅に省力化が図れた。実用化できれば専門技術が必要で危険性も高い洋上での作業を最小限にできる。
 銚子市の沖合は国の再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電の「促進区域」に指定され、三菱商事グループが最大出力約39万キロワットの洋上風力発電事業を計画中。施工は鹿島とバンオード(オランダ)の日本法人によるJVが担当する予定だ。KDDIではこれから始まる洋上風力の建設もにらみながら、引き続き銚子市や銚子市漁業協同組合、銚子商工会議所が共同で設立したオフショアウインドサービス(C-COWS)とも連携し実用化を図っていく方針だ。



source https://www.decn.co.jp/?p=141967

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