2015年3月31日火曜日

米アップルが横浜市に研究開発拠点建設/工事中、マニアの方々による実況中継はある?ない??

横浜市港北区に建設する技術開発拠点の完成イメージ

 米アップルが横浜市港北区に「テクニカル・デベロップメント・センター」を建設する。同社が米国以外に技術開発拠点を設けるのは今回が初めて。パソコンや携帯電話などで個性的でデザイン性が高い製品を提供し続けてきたアップル。今回のプロジェクトについて、同社は「この建物は、従来に比べエネルギー使用量を40パーセント削減し、敷地内に1200本以上の樹木を新たに植えたり、屋上の緑化や水の再利用を行ったりと、環境に配慮した特長を備える」と説明する。4階建て2万5000平方メートルの規模になる計画で、16年度の完成を予定している。敷地が旧松下通信工業本社跡、というのは何となく時代の流れを感じさせる。
 さて、世界で最もブランド価値があると言われ、注目度も高い同社。その一挙手一投足に注目する「マニア」は世界中に存在し、公認、非公認を織り交ぜて独自に情報発信するブログもあるほど。このブログには、米カリフォルニア州クパティーノ市に建設中の新本社ビルをターゲットに、小型無人航空機(UAV)を飛ばして建設現場を空撮した映像が定期的にアップされている。
 スマートフォンの新製品発売が決まれば、何日も前からショップ前の路上に陣取り続け、発売と同時に製品を手にして大喜び。その様子はたびたびニュースや新聞で報道され、もやは風物詩と化している。本社ビルの建設をめぐる情報発信も同様で、それだけ、アップルに対する期待と関心が高い現れとも言える。
 テクニカル・デベロップメント・センターの建設工事はそう遠くない将来、スタートする。もともと秘密主義が同社の代名詞なだけに、このプロジェクトも情報発信は今のところ限定的。着工がいつで、設計者や施工者が誰なのか、現時点で明らかになっていない。神秘性が多くの人を惹き付ける魅力の一つともいえるだけに、実際に建設工事が始まったら、「公式な情報がないのであれば自ら探ってやる」という思いから、本社ビルと同じようにその様子を空撮して発信する人が出てきても、決して不思議でない。
 これまでにも注目度の高いプロジェクトでは、進ちょく状況がSNSなどで発信されるケースは度々あった。UAVの価格が下がり、比較的安価に高性能な製品が入手できるようになった昨今、UAVを飛ばして現場内の様子を撮影する人が出てくるのは、自然な流れなのかもしれない。今後、どうなるかは分からないが、見よう見まねでUAVを飛ばし、思わぬ事故やトラブルが発生することもある。好奇心を否定するつもりはないので、マニアの方々に対しては「くれぐれもご注意あれ」と願うばかりだ。
 
 
 
 
 
 




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