第5ターミナルビルと第3滑走路の配置イメージ |
総事業費は未定だが、政府は建設基金の設立を決め、2月に発表した15年度予算案に初弾の出資として30億シンガポールドル(約2600億円)を盛り込んだ。
関係省庁や空港運営会社で構成する検討委員会が、提案されていた拡張区域の配置プラン3案から最終案を選んだ。今後2~3年かけてより詳細な計画を策定する。
拡張エリアは空港東側の埋め立て地で敷地面積は1080ヘクタール。第3滑走路は軍用の既存滑走路を延長して再整備し、20年代早期の供用開始を目指す。第5ターミナルは2期に分けて建設され、25年ころの完成を見込む。計画には、ホテルや航空機整備施設の整備、都市鉄道(MRT)の延伸も含まれる。
チャンギ空港では拡張や新設工事が相次いでおり、日本企業が多くの工事を受注している。竹中工務店は現在、第4ターミナルを建設中で、今月には第1ターミナルの拡張工事の受注も決めた。大林組は昨年、第1ターミナル隣接地に建設する複合商業施設「ジュエル」を現地企業とのJVで受注し、現在工事を進めている。今回の拡張エリアでは、五洋建設と現地企業のJVが準備工事を施工中だ。
15年半ばには第3滑走路の再整備工事の入札手続きが始まる。日本企業の受注機会拡大への期待も高まりそうだ。
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