森記念財団都市戦略研究所(所長・竹中平蔵慶大教授)は3日、生活する人々が感じる都市の魅力や感性的な価値を指標に世界の主要21都市をランク付けした「アーバン・インタンジブル・バリュー(UIV)」を公表した。東京の順位は1位。住民の親切さや街中の清潔さなどの「ホスピタリティー」、地下鉄の輸送力と利便性、公共交通の駅密度などの「効率」の項目が高く評価された。一方で、街並みや外国人居住者の多様性、企業活動率の低さなどの課題も明らかになった。
UIVは、6分野(効率、正確・迅速、安心・安全、多様、ホスピタリティー、新陳代謝)の計36指標を使って都市の魅力を比較し、順位付けする。
2位のウィーンは、都市の安心・安全の評価項目が総合的に高く、3位のシンガポールは治安の良さや居住者の多様性などが評価された。同財団が実施している「世界の都市総合力ランキング2014」でトップ3のロンドン、ニューヨーク、パリは、東京が強みとする効率やホスピタリティーなどが低評価となり、UIVではロンドンが10位、ニューヨークが5位、パリは11位と順位を下げた。
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