東京は今週末、寒の戻りから一転して、暖かな春の陽気を迎えるという。各地でつぼみを膨らませた桜が一斉に開花しそうだ▼桜の開花予想に使われる代表品種は「ソメイヨシノ」。江戸末期から明治初頭に、染井村(現在の東京都豊島区駒込)で植木職人らがエドヒガン系の桜とオオシマザクラを交配して作り上げたとされる。この通説に一石を投じたのが、千葉大学が発表した東京・上野公園に現存する1本を原木とする新説だ▼千葉大は共通の親木を持つソメイヨシノと近縁種が並ぶ区画を特定し、全国に広がったと推定した。ちなみに原木とされる桜は上野動物園の表門近くに並ぶ大木。毎年、花見客でにぎわう上野公園だが、今年はこの木をお目当てに人も集まりそうだ▼東京には地方の有名桜の2世も存在する。虎ノ門の飯野ビルの敷地内には昨年、飛騨高山の「臥龍桜」と「荘川桜」の苗木が植えられたばかり。今は小さなつぼみが膨らんでいる▼年度末は仕事が集中し、体も心もくたびれる時期。週末には、体を心をリフレッシュする意味でも、街並み散策を兼ねた「桜ブレーク」を楽しんでみては。
0 comments :
コメントを投稿