2017年8月23日水曜日

【回転窓】「つなげる」人材の獲得へ

ここに来て〈コネクテッドカー〉や〈コネクテッド・インダストリーズ〉など、〈コネクテッド〉と付いた言葉をよく見るようになった。このうちコネクテッド・インダストリーズは3月に政府から日本の産業界が目指す新しいコンセプトとして発表された▼IoT(モノのインターネット)を活用し、企業や製品、サービスなどさまざまなものをネットワーク化することで、新たな付加価値を生む産業社会-。新コンセプトで描く近未来の姿である▼大きな転換を見据えてか、企業が必要とする人材も多様化している。リクルートキャリアの藤井薫リクナビNEXT編集長は、全業界が自社の業容の「コネクテッド・インダストリー化」へ「新たな事業開発推進人材を求めだしている」と指摘する▼「商品・サービスを『作る人』から、社会と人を『つなげる人』へ」。幅広いステークホルダーを巻き込んで付加価値を高める「コネクテッド人材採用」の成否が、付加価値生産性を高める試金石になるという▼建設業はもともと〈つながり〉や〈結び付き〉を大切にしてきた。業種を越えた人材の争奪戦に出遅れてはいけない。

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