2020年3月10日火曜日

【回転窓】新幹線とこころもち

東京駅と新大阪駅を結ぶ東海道新幹線が開業したのは、前回の東京五輪が開幕する直前の1964年10月1日。それから10年余りが経過した1975年3月10日に岡山~博多駅間が延伸開業し、東京と福岡を結ぶ東海道・山陽新幹線が全線開通した▼東海道新幹線の建設が始まったのは1959年4月。高度経済成長を迎えつつあった当時の日本は大量輸送が可能な鉄道の容量が逼迫(ひっぱく)し、輸送力の増強は重要な課題だった▼総延長が1000キロを超える東海道・山陽新幹線。東京~福岡間の所要時間は飛行機を使えば空港へのアクセス時間を考慮しても3時間程度。新幹線では約5時間かかり、新幹線よりも飛行機の方を選ぶ方が多いだろう。それでも少し余裕がある時は「あえて新幹線」を選択する人がいるという▼考え事や仕事の下調べをしたり、本を読んだりなど時間の使い方はさまざま。分刻みのスケジュールにうんざりな時は良い気分転換になるかも▼何かと騒がしい今日この頃。ゆっくり新幹線の旅を楽しむのは難しいだろうがこんな時だからこそ、ぎすぎすしないようにするこころもちが大切なのだろう。

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