東亜建設工業が、老朽化した海洋構造物のリニューアルや海洋資源開発の需要拡大に備え、水中作業用の新しい施工機械を相次ぎ開発している。
水際から水中まで1台で施工できる水陸両用型のバックホウや水深3000メートルまで対応可能な水中作業ロボットを現場に導入。作業の安全性を向上させると同時に、生産性を高めることにもつながっている。
同社は1995年に、潜水作業の安全と施工能力の向上を目的に、潜水士が搭乗して操縦を行う水中バックホウを開発した。2001年には、潜水士による作業が困難な現場での無人化施工を目的とした遠隔操縦式水中バックホウ「イエローマジック7号」を開発。各種工事で活用している。
近年、海洋資源開発などの機運の高まりにより、水深数千メートルという過酷な水圧に対応可能な無人化施工が求められている。
従来の水中バックホウでは進入が難しい狭あいな環境下や波浪や潮流の激しい海域、浅海域での施工が必要となるケースも増えている。
そこで同社は、大水深対応型水中作業ロボット「DEEP CRAWLER」と水陸両用型水中バックホウ「イエローマジック8号」を機械メーカーなどと共同開発した。
4月に横浜市鶴見区に完成予定の新しい研究開発施設にはDEEP CRAWLERなどの水中施工機械を実物大で実験できる大型の実験水槽も設置される。これらの施設を活用しながら水中施工関連の技術開発に一段と力を入れていく。
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