2016年2月24日水曜日

【提携紙ピックアップ】セイ・ズン(越)/16年不動産市場は回復継続へ

ベトナム不動産協会(VNREA)によると、国内経済は新たな成長サイクルに入りつつあり、16年の国内総生産(GDP)の伸び率は6.5~7.0%、インフレ率は5%以下と見込まれている。信用取引はより活発になり、市場金利は安定するか15年に比べてやや上昇すると予想している。

 VNREAのトラン・グオック・クアン事務総長は、「16年の不動産市場は昨年の回復基調を受け継ぐと考えられ、今後1~2年は成長を見込んでいる」と話している。分野別では、低価格帯の住宅だけでなく、富裕層向け住宅市場が伸びるという。クアン事務総長は「社会住宅や低価格の民間住宅の開発は引き続き活発だと見込むが、市場でのシェアはそれほど大きくはならない。一方、高級住宅はさらに開発が進むだろう」と指摘する。

 VNREAは、ほかにリゾート開発も有望分野だとみている。全体として不動産市場は回復を続けるものの、不良債権のリスクが指摘されるなど依然として課題も残されている。投資家には今も10%を超える金利が課せられているが、30兆ドンの信用パッケージ以外の政府支援は見込めない状況だ。

セイ・ズン 2月19日)

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