人の生活のリズムは、地球の自転による1周の1日、太陽を中心にした公転による1周の1年(365日)で刻まれる。実際には公転の1周は365日と0・2422日。4年でおよそ1日分の誤差が生じるため、うるう年には1年を1日多い366日にして調整する▼世界中で使われている「グレゴリオ暦」では、西暦年が4で割り切れる年をうるう年と設定。それでも128年で1日分のずれが生じることから、100で割り切れて400で割り切れない年は平年と定めた▼うるう年には世界が注目するイベントが行われる。その筆頭が夏季五輪。今夏のリオデジャネイロ五輪の4年後には東京五輪が控える。五輪イヤーには米大統領選もあり、世界を引っ張る大国のリーダーを決める選挙結果を世界中が注視する▼選挙権年齢を米国と同じ18歳以上に変更したばかりの日本でも今夏、参院選が行われる。次代を担う若い世代の声を国政に響かせる好機でもある▼地球の裏側のスポーツの祭典のように、立候補者による熱戦が繰り広げられるか。先行きの不透明感が漂う日本を変える契機となることを期待したい。
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