2016年2月26日金曜日

【一足早く高台移転】石巻工高生が高台移転完成予想模型制作

住宅の高台移転が進む宮城県女川町竹浦北地区の住民と、同地区のまちづくりを支援する宮城県建築士会(砂金隆夫会長)の幹部らが23日、石巻工業高校(宮城県石巻市)を訪れ、建築科の生徒が制作した移転計画の完成予想模型を前に配置計画を話し合った。

 昨秋、建築士会が学校側に模型制作を提案し、生徒らが約4カ月かけて図面から立体模型を作り上げた。

 細部まで作り込まれた力作を前に、参加した住民からは「住宅が再建された様子をこうして見ることができ、頑張ろうという力が湧いた」と感謝する声が上がった。

 宮城県建築士会は東日本大震災発生の翌12年から竹浦地区に専門家を派遣。親会の日本建築士会連合会とともに、住宅の早期再建を目指す住民の取り組みを支援してきた。

 昨年秋に建築士会が、従来親交のあった石巻工業高校に計画地の模型づくりを提案。同校2、3年生の生徒らが休日を返上して制作に打ち込み、高台移転を終えたまちの姿を模型に再現した。 制作を手掛けた生徒の1人は「模型づくりを通して、そこに住む人の気持ちが分かった気がした」と話した。同地区のまちづくりは8月までに着工し、来年度末に完成する予定。立体模型は植栽などの仕上げを終えた後、住民説明会などの場で活用されることになっている。

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