アンケートは昨年4月に、設備女子会の会員336人を対象に実施した。有効回答数は110人。会員の年齢層は20~30代が中心だが、30~40代の回答が多く、回答した人の37%は子どもがいる人だった。女性が活躍できる職場環境の整備に向け、どのような現状と要望があるかを把握するため、満足度、勤務制度、残業対策、就業対策、ロールモデル、働き方への意識などについて質問した。
仕事の充実感について聞いたところ、69%が「おおむね得られる」、18%が「大いに得られる」と回答。仕事と家庭や個人の生活のどちらを優先させたいかについては、77%が「仕事と家庭を半々くらい」と答えた。仕事と家庭を両立することに対し、75%が不安を「強く感じたことがある」または「感じたことがある」と答えた。
昇進意欲については、全体で53%が「意欲がある」と回答。子どもがいる人に限ると63%に上り、子どもがいる人の方が昇進意欲が高いことが分かった。ただ、60%以上が「男女ともロールモデルとする人がいない」と答えており、前例が少ないことが課題としてあらためて浮き彫りとなった。
時間の制約を解決する効果的な対策として、「フレックスタイム」と「時間休・半休」を求める回答が多かった。残業対策としては、担当者がいなくても仕事を代替できる体制作りや短時間で質の高い仕事に対する評価を求める声が相次いだ。
アンケートを集計した担当者は、「制度作りも大切だが、企業だけでなく家族や社会全体に仕事と家庭の両立に対する理解が進むことが重要だ。女性が働き続けやすい環境は、すべての就労者が働きやすい業界につながる」と話している。
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