1兆円を超す改修費の積み立てを16年度から開始するとともに、工事計画の検討作業を推進。事業期間中の経営の安定化と旅客サービスの維持・向上を図るため、事前の準備に万全を期して老朽施設の更新を円滑に進める。
現時点で想定している大規模改修事業のうち、橋梁では橋台と橋桁が接続する支点部の改修工に取り組む。支点部材の取り替えのほか、橋脚・橋台コンクリートの部分的な打ち替え、桁側への鋼材による補強などを実施する。
コンクリート橋では構造物の表面を樹脂で被覆するほか、スラブ板に埋め込まれた部材、同板と橋梁との間の緩衝材の取り替えなどを行う。
トンネル改修工事のイメージ図 |
のり面改修工事イメージ図 |
東北新幹線は、1982年6月に大宮~盛岡間(延長約505キロ)、上越新幹線は同年11月に大宮~新潟間(約304キロ)が開業した。その後、東北新幹線が85年に上野駅、91年に東京駅、02年に八戸駅まで順次開業。10年には新青森駅まで延伸し、現在の路線延長は約714キロに達する。
JR東日本は、災害に強い鉄道づくりの一環で、新幹線の高架橋や電化柱などの耐震補強対策を推進中。総事業費3000億円をかけた在来線区間も含めた耐震補強計画の約8割が16年度末までに完了する見通しだ。
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