中東カタールで行われていたサッカー・U23アジア選手権で、日本が韓国を破り優勝した。リオデジャネイロ五輪のアジア最終予選を兼ねていた今回の試合。大会前の下馬評は決して高くなかったチームは、試合を重ねるごとにたくましさを増し、五輪出場の切符だけでなく優勝という栄冠も手にした▼23歳以下の代表選手たちの多くは、所属チームで出場機会になかなか恵まれず、経験を積むのが難しかったと聞く。今回、下してきたアジア各国のチームにも過去の世代別大会で苦杯をなめさせられてきた▼「五輪の連続出場を途絶えさせてはいけない」という大きなプレッシャーの中で、逆境を力に変え勝利を積み重ねる姿に、若い世代の成長力のすごさをあらためて感じた▼仕事で困難に直面した時、それにどう立ち向かい、成長の糧にしていくのか。後輩を指導する場面で、自らの経験を伝える難しさを感じることが多い。気を付けてはいるのだが、いつの間にか指導が指示に変わり、命令になることもたびたびだ▼成長はさせるのではなく自らするもの。背中を押すことが大事なのだと教えられた気がする。
0 comments :
コメントを投稿