年末年始の首都圏は穏やかな晴天が続き、初日の出を見たり初詣に出掛けたりした方も多かっただろう。一方、積雪量の増減が商売に直結するスキー場の関係者にとっては、晴天続きは困りもの。雪不足で滑走不可のゲレンデが多いという▼日本のスキー発祥の地とされる新潟県上越市の金谷山スキー場。1911年1月12日にオーストリアの軍人、レルヒ少佐が地元の青年将校にスキー術を伝えたのが由縁。この出来事を記念し、同日を「スキーの日」と定めた▼地球温暖化で暖冬が常態化すれば、雪を使った屋外スポーツは成り立たなくなろう。金谷山スキー場も11日の時点ではオープンしていない。今週はようやく列島に強い寒気が流れ込んできているため、スキー場の雪も増えるかもしれない。滑走可能エリアの拡大に期待がかかる▼昨年はリオ五輪で盛り上がったスポーツ界。次の2020年東京五輪への準備が本格化する中、18年には冬季五輪が韓国・平昌で開かれる。しかし韓国は政情が混迷し、対日関係もぎくしゃくしている▼平和の祭典を1年後に控え、開催国と隣国が冷え切った関係にならぬよう願いたい。
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