記者会見で発表された操作記号のイメージ |
メーカー9社で統一される操作記号 |
日本を訪れた外国人のビジネスマンや観光客が驚くものの一つとして、高機能なトイレが挙げられるだろう。蓋や便座が自動で開閉したり、お尻を洗う装置が付いていたりなど、海外ではあまりお目に掛からない機能が満載されている。こうした環境に慣れ親しんでいる人ならば、操作パネルに並んだボタンはあまり苦にならないかもしれないが、初めての方ならば「これは一体なに!?」と戸惑うこともあるだろう。
TOTOやLIXILなど主要メーカー9社が連携し、「非常口」のマークでお馴染みのピクトグラムを、トイレの操作パネルに導入する取り組みを開始した。業界標準として考案した操作記号は便器洗浄やお尻洗浄など合計8種類。業界団体の日本レストルーム工業会が音頭を取り、メーカー各社のデザイナーが集まって、国内外共通のデザインを考案した。
個室に入ると自動的に蓋が開き、用を足した後にはお尻を洗う。立ち上がると水が勝手に流れて最後に蓋が閉まる。至れり尽くせりのトイレは、日本人のアイデアと技術力が産み出した独特の文化といえる。家電製品なども同じような傾向があると思うし、慣れてしまえば何でもないことなのかもしれないが、ずらりと並んだ操作ボタンを初めて目にすれば、「ボタンを押していいの?押したらどうなるの??」と考えてしまっても仕方がない。
公共トイレのイメージ (提供:TOTO広報部) |
LIXILのトイレ操作パネル (提供:LIXIL広報部) |
TOTOが販売しているネオレスト用の操作リモコン。 今後発売する新商品などで、操作ボタンの記号が標準化される (提供:TOTO広報部) |
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