2017年1月31日火曜日

【北九州スタジアムが完成】SPCが北九州市に引き渡し、こけら落としは2月18日

引き渡しが完了したスタジアム
(提供:北九州市)
北九州市小倉北区に建設していた北九州スタジアムの工事が完了し、1月31日、「スタジアム整備等PFI事業」を受注した九電工ら6者グループのSPC(特別目的会社)・ウインドシップ北九州から北九州市に施設が引き渡された。

 小倉駅から徒歩7分の距離にある好立地の街中(まちなか)スタジアムは、RC造一部S造6階建て延べ約1万9800平方メートルの規模。2015年4月に着工した。座席数は1万5066席で、将来的には2万席への拡張も可能だ。

 海に隣接する立地条件もあり、バックスタンド以外の3面を覆う屋根は船のマストをイメージした吊り構造のデザインを採用した。施設の玄関口に「スタジアムプラザ」、これと連続して飲食売店スペース「にぎわいプロムナード」を設置。ピッチとスタンド最前列の距離を可能な限り近づけると共に、VIP席やファミリー席など多彩なバリエーションシートを設ける。

ミクニワールドスタジアム北九州として
2月18日にこけら落としを迎える
(提供:北九州市)
事業を担うのはグループの代表企業で工事も担当した九電工をはじめ、設計と工事監理を担当した梓設計、工事を施工した奥村組、若築建設、施設の維持管理や運営を担当する美津濃、日本施設協会の計6者で構成。契約金額は107億円で、整備費99・9億円の一部にスポーツ振興くじ助成金を活用した。

 今後は、ネーミングライツ(施設命名権)契約を結んだスポンサー企業にちなみ「ミクニワールドスタジアム北九州」の名称で、サッカーやラグビーなどの球技をはじめ、多目的に利用される。サッカーJリーグのギラヴァンツ北九州のホームスタジアムにもなる。所在地は北九州市小倉北区浅野3丁目。PFIの事業方式はBTO(建設・移管・運営)で、スタジアム建設後に北九州市に所有権を移管し、2032年3月までSPCが維持管理・運営を担う。

 こけら落としは2月18日に開催する「JAPAN RUGBY DREAM MATCH 2017」。ギラヴァンツ北九州のホーム初ゲームはJ3開幕戦のVSブラウブリッツ秋田戦(3月12日)となる。
スタンドを覆う屋根は船のマストをイメージした吊り構造が特徴だ
(提供:北九州市)

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