2017年1月19日木曜日

【回転窓】時には肩の力を抜いて


自衛隊の活動などを紹介する雑誌「MAMOR(マモル)」をご存じだろうか。一般向けに書店で販売され、2007年1月の創刊からちょうど10年となる▼最新号の特集は「ミサイル襲来に備える自衛隊」。もしも東京都庁の上空で核弾頭を積んだミサイルが爆発したら…。そんなシナリオを交えつつ自衛隊の迎撃システムなどを紹介している。昨今のアジア情勢なども反映した緊迫したテーマだ▼だが、お堅い内容ばかりではない。表紙には、自衛隊の制服を着て敬礼した女性芸能人の写真が。背景には戦車や航空機などが並ぶこともあり、コスプレマニアも引き付けそうだ▼名物企画は、男女の独身自衛官が登場する婚活コーナー。プロフィルには家族構成から貯金まで書き込んであるから、真剣そのもの。結婚に至ったカップルもいるそうだ。「広報の基本は『面白くなければ駄目』ということ」。編集長を務める扶桑社の高久裕氏が講演で語っていた▼担い手確保につなげようと、建設分野でもPR活動が盛んだが、真面目なものがほとんど。悪いことではないが、それだけでは伝わらない。時には肩の力を抜いては。

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