◇求められる役割を常に意識◇
入庁から約2年がたち、分からないことばかりだった1年目からの変化を自分でも感じ始めている。「求められる役割をいち早く察知し、人の役に立てる職員に成長したい」。一流の技術者になるにはまだまだ知識と経験の積み重ねが必要だが、より地に足の着いた目標を描けるようになった。
現在所属する交通局車両電気部電力課では、都営地下鉄の駅構内などの換気、排煙、冷房といった機械設備の設計業務を担当。都営三田線・新宿線神保町駅の大規模改良工事の設計業務を前任者から引き継ぎ、残りの設計・積算を最後まで仕上げる作業に携わったのは貴重な経験だった。
日々の業務に当たる上で心掛けているのが、「駅を利用されるお客さまの立場から技術的な課題を検討する」という姿勢だ。図面の作成前には必ず現場に赴き、現在の状況を頭に入れることを徹底している。
判断に迷うことがあっても、「交通局にはインターンシップ(就業体験)の時から親身に相談に乗ってくれた先輩が多くいる」。こうした風通しの良い職場環境が都庁の技術者を志した理由の一つでもあった。
休日は屋内で過ごすことが多いが、「新しいものに挑戦するのは好き」とも。普段は落ち着いていて、「これだ」というものを見つけた時に積極的に前へ出る行動力が生来の持ち味であり、強みでもある。
(電力課機械設備担当、いとう・はるか)
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