2016年4月18日月曜日

【応急対応の一助に】航空測量各社、被災地の空撮画像を発信

 熊本県などを震源とする地震が続く中、航空測量各社は被災地の様子を撮影した画像の発信を断続的に続けている。

 パスコと国際航業は地震発生の翌日から所有機を飛ばし現地の模様を撮影。データ処理が済んだ物から随時、HP(パスコ国際航業)にアップし続けている。

熊本県立野周辺(4月16日撮影)
© パスコ・国際航業
被災した熊本城(4月16日撮影)
© パスコ・国際航業
パスコは、自社開発した携帯型斜め撮影システム「PALS」で4月15日に撮影した航空写真のデータを使い、九州自動車道の道路陥没現場を対象に3Dモデルを作成。動画を自社HPやYouTubeで提供している。


 アジア航測は航空機で行った斜め・垂直撮影の画像以外に、熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋付近で発生した崩落斜面の航空レーザー計測の情報もHPで発信。16日の計測結果を使用して赤色立体地図を作成し、空中写真と重ねて地表に表れた断層の位置を特定した画像も公開している。

(下から)①空中写真、②赤色立体地図、
③空中写真と赤色立体地図を組み合わせ断層位置を表示-したもの
航空測量各社は、自治体などと締結している災害協定協で空撮を行う以外に、単独あるいは共同で空撮を実施し、HPやSNSで公開・提供している。収集したデータを処理して解析し、3Dモデルに落とし込む作業なども続けている。各社は公開した情報を被災状況の分析や支援・救援計画の立案、復旧・復興計画の検討に役立ててもらえればとしている。

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