東北地方整備局が青森県西目屋村で進めている「津軽ダム建設事業」の総仕上げを行うための事業費69億54百万円が、国土交通省の16年度当初予算に計上された。同ダムでは2月に試験湛水が始まり、4月末には満水となる予定。
今回配分された予算は試験湛水や本体工事、管理設備工事などを進めるためのもの。ダムの信頼性を念入りに確認し、今秋までに竣工させる計画で工事を進めている。
ダムの本体工事は安藤ハザマ・西松建設JVが担当。08年に工事に着手し、10年5月から堤体コンクリートの打設を進めてきた。津軽ダムが完成すれば豪雨などによる岩木川の洪水被害が軽減されるほか、夏季に渇水が起きてもかんがい用水を補給できるようになる。
昨年8月と同規模の深刻な渇水が起きても貯水率58%(4480万立方メートル)の水量が確保され、かんがい用水が枯渇する事態を回避しやすくなる。
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