神奈川県鎌倉市が津波が襲来した場合の被害発生状況をコンピュータグラフィック(CG)で再現した動画を作成した。市民や来訪者に避難の具体的なイメージを持ってもらうことが目的。大地震による津波発生のメカニズムや到達時間も詳しく解説している。
同市は東日本大震災の発生後、大地震による津波の襲来を想定し相模湾沿岸の市・町と連携して、さまざまな取り組みを進めている。11年12月に県が公表した「津波浸水予測図(素案)」を基に、12年3月に独自の津波浸水予想図(暫定版)を作成。13年3月には避難所情報などを記載した「津波ハザードマップ」も作っている。
実際、同市は1498(明応7)年に発生したとされる大地震の津波で大きな被害を受けた。史料では大仏殿(高徳院)まで津波が達し、高さ8~10メートルの津波に襲われたとされる。ハザードマップやシミュレーションも明応地震のデータが使われている。市は、津波避難計画の推進と合わせ、動画を活用した防災訓練・教育に取り組むとともに、避難経路や避難ビルの整備、啓発活動、訓練などを実施していく考えだ。
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