2016年4月26日火曜日

【記者手帖】軽量化で長寿命に

 入社から2年半の間に体重が20キロ程度増加した。「記者は知力と体力が勝負だ」と言い張り、炭水化物や甘味を多く摂取したのが災いし、少し走るだけで息切れしたり、広がった身幅を考慮せずに歩いて壁にぶつかったり、何かと弊害も出てきた◆先日、軽量盛り土の工事を取材した際、コンサルタントの方が「人が太ると、重さで膝の関節を傷めるなどしてボルトを埋め込んで支える場合がある。しかし年を取るといざやせようと思ってもなかなかやせられない。盛り土も同様で、大量の土を盛ればその重量を支えるためにボルトなどを打ち込む必要が生じ、年月がたつともろくなる」と教えてくれた◆現場の状況などにもよるが、軽量盛り土は軽い分、従来工法より環境負荷が少なく、長寿命化も見込めるという。人間もそれと同じで、体が軽ければ病気やけがのリスクを軽減でき、長寿命につながる。自分の体形を想像しながら、説明が身に染みた◆年を取って新陳代謝が悪くなる前に手を打つべく、本年度は継続的な運動を行い、心も体も軽やかに、記者としての機動性も高めていきたい。(沖)

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