森ビルは、東京都港区の虎ノ門ヒルズの西側に近接する「虎ノ門11森ビル」(虎ノ門2の6の4)周辺一帯の開発に着手する。
市街地再開発事業の実施を前提に、周辺地権者と共同で「虎ノ門一丁目・二丁目地区市街地再開発準備組合」を2月に設立した。
現在、整備工事が進められている東京メトロ日比谷線の「(仮称)虎ノ門新駅」との一体的な開発を念頭に置き、施設計画の詳細を詰めている段階。22年度の竣工を目標としている。
再開発の計画地は、桜田通りの西側に当たる虎ノ門1、2丁目の一部。虎ノ門11森ビルや虎ノ門15森ビル(虎ノ門2の8の10)が立つ六つの街区を対象とした再開発事業になる見込みだ。
施設名称は「(仮称)虎ノ門ヒルズステーションタワー」。主要用途はオフィスとホテルを計画。最上部にはビジネス交流施設を設け、ベンチャービジネスやイノベーションの発信拠点とする。ビルの外観デザインは、建築家のレム・コールハース氏が設立した設計事務所「OMA」の重松象平氏が、コールハース氏と共同で担当した。
日比谷線新駅と一体開発するプロジェクトとして、国家戦略特区の予定事業に指定されている。辻慎吾社長は「これからの都市再生モデルとなるプロジェクトだ」と話している。同社は、虎ノ門ヒルズの周辺一帯で進めている三つの大規模開発を同時並行で進める考えだ。
13日に都内で会見した辻社長。 右側は虎ノ門エリアの模型 |
森ビルが周辺地権者との共同事業として計画している「(仮称)愛宕山周辺計画(i地区)建設事業」は、16年6月の着工、19年9月の竣工を予定している。地下4階地上56階建て延べ約12万2000平方メートル規模の「(仮称)虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」を建設する。現在、竹中工務店の施工で既存建物の解体工事を進めている。いずれも外観デザインは建築家のクリストフ・インゲンホーフェン氏が担当した。
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