国土交通省のテックフォース(緊急災害対策派遣隊)と国土技術政策総合研究所(国総研)、土木研究所の3者で組織する調査チームが27日、熊本県を中心に続く地震で被災し通行止めとなっている主要地方道熊本停車場線の白川橋(アーチ橋、延長149メートル)の損傷調査を行い、早期の復旧は困難と判断した。
今後、調査を要請した熊本市により詳細なデータの提供を求め、それに基づき復旧方法などを判断する。調査では橋桁が右岸の橋台(A1)で上流側に10センチほどずれているのに加え、中間橋脚(P1)でも下流側に5センチほどずれ、時計回りに動いていたことを確認した。
中間橋脚は河川内にあって調査ができなかったため、調査チームは市に対し橋梁点検車などを使用した近接目視によるより詳細なデータの提供を求めた。
アーチ橋の部材で塗装片が落ちていることも確認され、これについてもクラックの状況など詳細なデータ提供を要請した。
市は今後、コンサルタントに委託してデータ提供に必要な調査を早急に行うとしている。1級河川の白川に架かる白川橋は熊本駅と熊本市東部を結ぶ主要な幹線道路の一部。復旧の本格化に備え、早期の通行再開が求められている。
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