国土交通省関東地方整備局が世界文化遺産への登録が決まった国立西洋美術館本館(東京・上野公園)の建物の免震技術を解説する冊子を作った。
「ル・コルビュジエの想いを受け継ぐ-日本初の免震レトロフィットが支えたもの-」と題し、免震改修工事の検討からの経緯や施工上の工夫などについて、写真を交えて紹介している。
西洋美術館本館は、関東整備局の前身に当たる建設省関東地方建設局が、1996~98年に日本で初めてとなる免震レトロフィットを採用した改修工事を実施した(施工は清水建設)。
当時は、耐震壁の追加や柱梁の補強による対応が一般的だったが、優れた空間構成が損なわれる懸念があったため、高度な3次元設計や慎重な施工により、オリジナルデザインを守りながら耐震安全性を向上させた。
西洋美術館本館は、近代建築の巨匠コルビュジエが設計を手掛けた世界7カ国17施設の一つとして、17日に世界文化遺産への登録が決まった。
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