復興道路や復興支援道路整備が本格化している岩手県内の工事現場を施工各社のけんせつ小町が巡回し、作業所や工事現場の設備点検に当たっている。
戸田建設・岩田地崎建設JVが施工を担当する「国道106号茂市地区道路工事」現場で20日に、また青木あすなろ建設が施工している三陸沿岸道路の3カ所の現場で21~22日に、けんせつ小町による安全パトロールがそれぞれ行われた。
茂市地区道路工事は宮古市茂市地区で復興支援道路の一部となる茂市橋の橋梁下部工、本線とランプ部分の道路改良、上茂市橋の下部工、腹帯第1トンネル(延長1774メートル)を施工する大ロット工事。トンネルは今秋の掘削開始予定で、現在茂市橋のA2橋台、上茂市橋のA1橋台のコンクリート打設が進んでいる。
パトロールはランプ予定地と上茂市橋A2橋台を中心に進められた。けんせつ小町からは「仮設足場の中に入ると注意書きが少なくなっている」「足場の移動先に予測できない高低差や階段があるため、手前に案内表示がほしい」「現場全体では作業の『見える化』対策が進んでいる。それを継続する意識が大事」などの意見が出された。
◇やりたいこと見つけるきっかけに◇
日本建設業連合会(日建連)は22日、「広島駅南口Cブロック第一種市街地再開発事業施設建築物新築工事」(施工=戸田建設、菊地康司統括作業所長)で、けんせつ小町活躍現場見学会を開いた。
女子児童・生徒と保護者9組21人が参加。西日本でトップクラスの高さを誇る大規模建築や、そこで働く女性の建設技術者・技能者「けんせつ小町」に直接触れることで、女性も活躍できる建設業の魅力を体感した。
見学会に先立ち、日建連広報部の五百木祐美副参事が、建設業の役割や魅力、けんせつ小町について説明しながら、「多くの経験をすることで自分に合っていること、好きなこと、将来やりたいことを見つけてほしい。この見学会がそのきっかけになってほしい」とあいさつ。中島孝雄作業所長(住宅棟)も「女性が頑張って現場を引っ張っている姿を見ていただき、私も将来、建設業界で活躍できればという思いを持っていただければうれしい」と期待を寄せた。
見学会ではまず、同現場で活躍する坂本望美工事課長が工事の内容や特徴を分かりやすく説明。その後、戸田建設の「けんせつ小町」9人が中心となり現場を案内。工事用エレベーターで最上部に登り約167メートルからの眺めを見学したほか、高所作業車への搭乗や内装ボード張り、塗装仕上げなど、現場の仕事を直接体験した。
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