東京・港区で3件の大型プロジェクトが始動する。「虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合」(佐藤茂理事長)が計画している最高高さ約185メートルの超高層ビル「(仮称)虎ノ門ヒルズビジネスタワー」の本体工事の施工予定者が大林組に決まった。
今後、正式に契約を結ぶとみられる。既存建物群の解体工事を経て17年2月の本体着工を目指す。
再開発事業の一環として計画されている東京メトロ銀座線虎ノ門駅と日比谷線の「(仮称)虎ノ門新駅」とを結ぶ地下歩行者通路などの公共施設整備も大林組が施工を担当する予定だ。
再開発事業の工事概要によると、虎ノ門ヒルズ北隣の虎ノ門1の17~20(再開発施行区域面積約1・5ヘクタール)を対象に、高層棟(虎ノ門ヒルズビジネスタワー)と教会棟を建設し、地下歩行者通路や公園などの公共施設を整備する。
森トラストは、大規模複合ビル「虎ノ門トラストシティ ワールドゲート」の本体工事の施工者を清水建設に決め、契約を結んだ。現在、開発対象地で進めている既存地下構造物の解体工事を経て10月17日に本体着工することも決まった。
20年3月中旬の竣工を予定している。基本設計は安井建築設計事務所、実施設計は清水建設が担当している。
開発対象地は、東京メトロ日比谷線神谷町駅近くの虎ノ門パストラル跡地(虎ノ門3、4、敷地面積1万6300平方メートル)。
計画によると、建物はS一部SRC造地下4階地上36階建て延べ約21万平方メートルで、最高高さ約180メートルの規模。主用途はオフィスで、高層部に外国人向けのホテルやサービスアパートメント、低層部に多言語対応の医療・生活支援施設や日本文化を海外に発信するための産業育成施設などを設ける。
JR東日本は5日、東京都港区内で計画している複合開発事業「竹芝ウォーターフロント開発計画」の整備方針を公表した。
ホテル・オフィス・商業施設が入る高さ120メートルの高層棟、劇団四季の劇場棟、駐車場棟の3棟で構成し20年春以降に順次開業させる。
冨田哲郎社長は同日の記者会見で「竹芝地区をにぎわいのある観光・ビジネスの拠点として再開発し、地域全体の価値を高めながら、魅力あふれる東京の新しいエリアとして生まれ変わらせる」と意気込みを語った。
建設予定地は港区海岸1の22の1ほか(敷地面積約2・3ヘクタール)。新交通ゆりかもめ竹芝駅の北側に位置する。高層棟と劇場棟の低層部に商業施設を入れ、両棟の間には広場を設け、にぎわいと交流の場を創出。高層棟の中層部にオフィス、上層部にはラグジュアリーホテルを配置する。設計はジェイアール東日本建築設計事務所、環境影響評価の関連業務は日建設計が担当している。
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