舛添要一前知事の辞職に伴う東京知事選が先週告示され、選挙戦が本格化している。「保守分裂」「首都決戦」「混乱終わり」…。新聞にはさまざまな見出しが躍り、31日の投開票に向け候補者の舌戦も一段とヒートアップしてきた▼都知事は2人続けて政治と金の問題で辞職を余儀なくされた。信頼回復と同時に、国際競争力を高める都市機能の強化、少子高齢化への対応、切迫する首都直下地震への対策と東京の課題は山積している▼とりわけ2020年東京五輪の準備は待ったなしだ。世界のトップアスリートはもちろん、大勢の観客と訪日外国人に満足してもらえる競技施設とインフラの整備は、新知事の責務の一つだろう▼「サッカーという競技を世界レベル近くまで高め、日本の中でメジャーな競技にしたいと思っていました」。日本オリンピック委員会のホームページで、川淵三郎元日本サッカー協会会長が日本代表選手として出場した前回の東京五輪を回顧している▼競技人口を飛躍的に増やすきっかけとなる舞台の整備に費やせるのはわずか4年。誰が知事になっても大いに手腕を発揮してほしい。
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