眼鏡と付き合い始めてもうどれくらいたつだろう。かつてテレビCMで聞いた「眼鏡は顔の一部」とは的を射た表現で、今では掛けていても何の違和感もなく、逆に掛けずに素顔で人前に立つのは恥ずかしくもある▼どうも手元の文字が読みにくい…。そんなことから老眼に気付かれた方は多かろう。小欄の筆者は40歳のころ。眼鏡店で視力を測定して「軽い老眼ですね」と宣告された▼加齢が原因なら納得できるが、現在は20~30代という若い世代にも老眼と同じような症状が急増しているという。パソコンやスマートフォン、タブレットなどビジュアルディスプレーターミナル(VDT)の使用が老眼の低年齢化を加速させている原因の一つとされる▼VDTに依存した生活時間が長くなるのに伴って目の負担は増加。厚生労働省が調査したところ、VDTの作業が4時間以上の場合に「目の疲れ・痛み」を感じていた人は全体の9割にも上った▼仕事や生活に便利なアイテムが健康を脅かす存在にもなりかねない。便利さを求めるだけでなく、どんな影響を及ぼす危険があるか気を配り、賢く使い上手でありたい。
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