日本建設業連合会(日建連)の女子小・中学生を対象にした夏休み特別企画「けんせつ小町活躍現場見学会(ガールズサイト)」が28日、大成建設が東京都品川区内で進めている超高層マンション建設工事の現場で行われた。
女子小・中学生と保護者ら30人が参加。現場の女性技術者・技能者で構成する「けんせつ小町チーム」と現場を歩き、マンション建設の手順や構造、タワークレーンの仕組みなどの説明を受けた。配筋作業やタイル張りも体験した。
大成建設・竹中工務店JVが東京・目黒で行っている「目黒駅前地区第一種市街地再開発事業施設建築物新築工事」のうち、大成建設のレジデンス棟工事の現場で実施。一行はノースレジデンス棟(地下2階地上40階塔屋2階建て延べ5万5499平方メートル)の工事を見学した。東京都内の見学会は初めて。この日は、科学技術館のサイエンス友の会の施設見学会の一環としても行われた。
冒頭、柳澤忠義工事長は、「皆さんがあまり見ることができない現場を見学しながら、鉄筋を組んだり、タイルを張ったりもして、夏休みの思い出にしてください。見学会が、大人になって就職する時の参考になってくれればありがたいです」とあいさつした。
参加者は、けんせつ小町チームの「チーム目黒」(リーダー・春藤治美工事係)のメンバーと共に、内装工事などが行われている6階と19階を歩き、壁の石こうボードの裏側や、配管スペースがある床の構造、タワークレーンのオペレーターの過ごし方などの説明を受けた。タイル張りと配筋の体験は1階で実施。鉄筋結束のこつを聞きながら、ハッカを使って作業を行った。
見学後は、チーム目黒のメンバーに建設技術者を志したきっかけや仕事の内容、普段の持ち物、地震が発生した際の対応などを質問。春藤リーダーは、「配筋のチェックや揚重計画の立案などを担当しています。父が同じ仕事をしており、(建設業を)身近に感じていました。一人ではなく職人さんとコミュニケーションを取りながら、みんなでものを造る仕事に魅力を感じています」と説明した。チーム目黒は、現場の女性専用設備の整備や、ほかの現場の女性技術者らとの意見交換を行っている。女性専用の工具・作業ツールの開発にも協力している。
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