◇施工は竹中土木◇
近畿地方整備局が奈良県御所市内で建設を進めている京奈和自動車道大和御所道路(御所区間)の一部を構成する水泥トンネル(延長1172メートル)が27日、実貫通を迎えた。
施工を担当する竹中土木は同日午前、近畿整備局の関係者や地元住民らを招き、最後の貫通掘削の様子を披露。暗い坑内に光が差し込むと歓声が湧き起こった。今後、覆工コンクリートなど仕上げ作業を進め、10月中旬ごろの完成を目指す。
工事延長は奈良県御所市朝町地先から五百家地先に至る1352メートル。16年度の全面開通を目指す大和御所道路(御所区間13・4キロ)のうち、未開通の御所南インターチェンジ(IC)~五條北IC間7・2キロに位置する。暫定2車線供用のため、上下線一体のトンネルとなる。NATMによる発破掘削方式を採用し、14年12月、南側(和歌山方面)から掘削工事を開始した。
同工事では、北側の起点側坑口付近に鉱山の廃坑道が確認されたことから、トンネル掘削時の安全を確保するための綿密な調査・検討を行い、万全な対策を講じながら掘削作業を進めてきた。
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