2016年7月26日火曜日

【完成予定は19年9月】渋谷パルコ建替、既存解体8月中にも着手

 パルコは、渋谷パルコ(東京都渋谷区)の建て替えに向けて、既存建物の解体工事を竹中工務店に発注した。

 既存店舗を8月7日で一時休業し、同月中には解体工事に入る予定だ。建て替え事業は、同社を個人施行者とする第1種市街地再開発事業として計画されており、同社は解体工事と並行して施行認可手続きを進める。

 早期に認可を取得し、17年3月には新設する複合ビルの本体工事に取り掛かる考えだ。複合ビルの設計者、施工者は決まっておらず、現在調整を進めている。

 建て替え事業の計画地は宇田川町14の一部と15(区域面積0・7ヘクタール)。渋谷パルコのパート1の街区と、その西隣のパート3を含む街区を一体開発する計画で、昨年12月には都から都市再生特別地区の指定を受けた。

 パート3の街区に同社以外の地権者が含まれていることに加え、計画地内の区道の付け替えを伴う開発となるため、同社は建て替え事業を「宇田川町14・15番地区第一種市街地再開発事業」として進める予定。早期に合意形成を図り、今後、都から施行認可、権利変換計画認可を受ける。

 このほど竹中工務店に発注した解体工事では、計画地内のすべての既存建物を解体・撤去する。既存建物の総延べ床面積は4万2698平方メートル。工期は8月23日~18年11月30日を予定している。

 特区指定時の計画によると、新設する複合ビルは、約5380平方メートルの敷地に地下3階地上20階建て延べ約6万5000平方メートルの規模で建設する。高さは約110メートル。低層部には店舗、文化発信施設(劇場など)、ファッション・演劇文化の育成・情報発信施設を配置。10階程度から上層部はオフィスフロアとなる。19年9月の完成を目指す。

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