透水性舗装の研究開発や内陸舟運の研究で知られ、2月22日に80歳で死去した三浦裕二日本大学名誉教授の半生をつづった『結(ゆい)の道~三浦裕二日本大学名誉教授が紡いだもの』が出版された。
舗装工学を専門としながら、都市環境や景観デザイン、内陸舟運など広範な研究テーマに力を注いだ三浦氏。中でも雨水を地中に浸透させる透水性舗装の開発は、それまで遮水機能が求められた舗装の概念を大きく変え、近年普及が進む排水性舗装の原点になった。
舟運文化の再興にも取り組み、1990年代から東京湾と太平洋を結ぶ「房総水の回廊構想」を提唱してきた。
大学の教え子たちで構成する日大交通OB「結の道」編集委員会が発行。三浦氏が書き残した文章やインタビュー、資料を基に執筆した。
青少年期のことや研究系譜が分かるだけでなく、東葉高速鉄道「船橋日大前駅」(千葉県船橋市)が設置された経緯や「職人大学」設立構想などについても記されている。
本書についての問い合わせは、同編集委員会幹事の和田修一氏にメール(wada@inba.co.jp)で。
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