茨城県と茨城県建設業協会(岡部英男会長)、茨城県建設業未来協議会(増子秀典会長)などで組織する「茨城県魅力ある建設事業推進連絡会議(CCI茨城)」は4日、水戸市の双葉台中学校で建設体験学習を開いた。
2年生約100人が参加。全3回(最終日は引き渡し式)の日程で校内に木造倉庫を建設する計画。初日の同日はRCの基礎工事と測量体験を実施した。
体験学習では、東大寺の正倉院などに使われている「校倉(あぜくら)造」で木造倉庫(約10平方メートル)を建設する。
4日は生徒たちが、未来協議会の会員ら約20人の指導を受けながら、基礎工事の一環で型枠の中に鉄筋を組んだほか、一輪車で生コンを運搬してコンクリートの打設に取り組んだ。
未来協議会水戸地区会の横田修一幹事は「建設業の入職者の増加とイメージアップを目的に実施している。今回の体験が就職先を決める際の糧になれば」と語る。
双葉台中の安藤正光校長は「通常、建設現場は立ち入り禁止なので、建設業のプロが学校に来て指導してくれるのは貴重な経験。造ったものが残るのは記念になる」と意義を話した。
次回は11月1日に木材の組み立てと建設機械の体験学習を行う。完成した倉庫の名前や用途を生徒が決め、同25日に引き渡し式を開く。CCI茨城は、この体験学習を中学生の職業観・勤労観を育むキャリア教育の推進と建設業に対する理解促進を目的に、1999年から茨城県内各地で年1回行っている。
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