2016年10月25日火曜日

【回転窓】節度を持って楽しむ

先週末、買い物に出掛けたショッピングモールで、仮装した子どもたちをたくさん見かけた。どうやらモールの運営会社が主催するハロウィーン企画だったようで、魔女やお化けにふんした子どもたちが店舗を訪ねてお菓子をもらっていた▼秋の収穫を祝う古代ケルト人の祭りが起源とされるハロウィーン。日本への普及の歴史は比較的浅く、某テーマパークが2000年代初めに始めたイベントが火付け役との説が有力という。世間に認知されるようになるにつれ市場規模は年々拡大。経済波及効果は1000億円超との試算もある▼警視庁は大勢の人が集まると予想される今週末、混雑状況を見ながら東京・渋谷の一部道路で交通規制を実施する。人があふれて車両や一般の歩行者に影響が出ないよう、歩行者天国を設けてしまうという▼こうした措置を警視庁が取るのは今回が初めて。昔ならイベントを規制するのが初手だと思うが、これも時代の変化だろうか▼お祭り騒ぎの後はごみの放置や器物の破損などが問題になる。集まる人も集める人も楽しむのは結構だが、常識と節度が大事なのはいうまでもない。

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