公共施設の命名権を企業などに売却するネーミングライツで、千葉マリンスタジアム(千葉市美浜区)と京都市美術館(京都市左京区)の取り組みに動きがあった。
命名権のスポンサー募集が始まった千葉マリンスタジアム (提供:千葉市) |
募集は20日午後5時が締め切り。市と千葉ロッテ球団が協議し、優先交渉者を選定する。現在の愛称はQVCマリンフィールド。市は名称の中に「マリン」の文字を使用することを希望している。
一方、京都市は17年4月から大規模改修に入る京都市美術館のネーミングライツスポンサーとして、契約候補事業者を京セラに決めた。19年度を予定している再オープンに合わせて、総称が「京都市京セラ美術館」となる。契約期間は50年間で、契約額は50億円。美術館は本館、大展示室、本館北中庭、本館南中庭、新館、スロープ広場、日本庭園、付属棟で構成。各施設の名称は「京都市美術館の歴史的な背景を踏まえ、提案する」(京セラ)という。
京都市美術館は17年3月にいったん閉館し、再整備に入る。8月に「京都市美術館再整備工事」の入札を公告。設計・施工一括方式で発注されている。プロジェクトの概要は本館改修・増築、既存収蔵庫棟解体撤去、外構整備の実施設計と工事。本館と付属棟は文化財指定に向けた調査も実施する。基本設計は青木淳・西澤徹夫設計共同体が担当した。工期は19年7月までを予定している。
(追加情報)
京都市が5日に開札した「京都市美術館再整備工事」の再入札が、予定価格超過で不成立となった。入札には清水建設・岡野組・住友電設・日比谷総合設備JVが参加。3日に129億9800万円、再入札時には129億9000万円で応札したが、いずれも予定価格を上回った。
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